好き同士で結婚したはずなのに、いつの間にか相手を憎らしく思ってしまう…なんていう経験をしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな中で、もう離婚しかない!と悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、「よく離婚は結婚の何倍も大変なんだよ」と言われますよね。これは本当なのでしょうか?
本当ならなんでそんなに大変なのでしょうか?
■結婚も離婚も紙切れ一枚
結婚をするときに、双方が婚姻届を書いて、役所に提出しましたよね。これで、法律上は夫婦であると認められるようになるのです。
離婚も同様、離婚に同意し、双方が離婚届に記入して役所に提出すれば、それで離婚は成立します。
つまり、結婚も離婚もいってしまえば紙切れ一枚の問題なのです。
しかし、実際、離婚となるとそんなに簡単にはいかないようです。
■結婚の場合は前向きな作業でポジティブに・離婚の場合は気が重い?
結婚も、紙切れ一枚と言いますが、そのための作業は案外大変だったりします。
新居はどうするか、家具家電などの購入はどうなるのか、結婚式・披露宴はどうするのか…など様々な事を二人で決めていかなくてはいけません。
引っ越しをするにしても、たくさんの買い物が必要にしても、費用が掛かるにしても、結婚というビッグイベントに向って前向きな気持ちになっている方が多いでしょうから、そこまで負担にならないという方がほとんどです。
しかし、離婚は違います。すでにお互い(または一方的に)好きではない状態で様々なステップを踏む必要があるのです。
顔も見たくない、口もききたくない…という状態になってしまっている夫婦も多いでしょう。
そういった状況下で、財産分与はどうするのか、家はどうするのか、日程は…など様々な事柄を決めていく必要があります。
また、片方が離婚を認めない場合やもめてしまう場合などは調停や裁判など家庭裁判所などに通う必要が出てくるかもしれません。
ただ離婚するだけなら紙切れ一枚ですが、離婚に伴い生活環境ががらりと変わりますので、多くのことを決めていかなくてはならないのです。
■結局はお金で揉める?
結婚をすると基本的には家計を1つにし、共有財産となりますよね。離婚になると1つの物を2つに分けることになりますので、やはりここでの揉め事というのが多くなります。
お互い嫌いな相手からより多くの財産を得ようとする行動になってしまうと、離婚はスムーズにはいきません。
また、独身時代の財産などもごっちゃにしてしまっている場合、ますます財産分与で揉めることになります。
持ち家の場合は、名義やローン返済、誰が住み続けるのかなどの問題も出てきます。
結婚するときに、「独身時代の貯金はお互いで管理」「家は○○が所有する」「車は…」などあらかじめ財産について明確にしておけば揉め事も少ないですが、離婚すると思って結婚するカップルはまぁいませんから揉めてしまうのです。
■子供がいる場合はさらに泥沼になる事も…
離婚時にお子さんがいらっしゃらない場合は、夫婦二人の問題ですから、離婚しても旧姓に戻るだけ、一人暮らしになるだけ…というケースも多いのですが、お子さんがいらっしゃる場合は、そう簡単にはいきません。
お子さんの親権をどうするのか、養育費はどうなるのか…などきっちり決めておく必要があるのです。
ご自分のことでしたらある意味ご自身の責任ですがお子さんはどう考えても巻き込まれてしまう側です。
お子さんにとって最善の道を選ぶ必要があります。