夫婦から家族へ…離婚にならないための上手なステップとは

二人で暮らしているときはうまくいっていたのに、子供が産まれると急にぎくしゃくしてしまう夫婦は案外多いものです。

お子さんが生れると「夫婦」から「家族」へとなっていきます。その時にうまくいかないと、せっかく子供が産まれて幸せなはずなのに離婚ということになってしまったり、いびつなまま時が流れて熟年離婚なんて言うことになりかねないのです。

しかし、いくら家族と言っても、男と女ですから夫婦としての心も忘れたくないですよね。恋人時代のようにどこに行くにも二人っきりでデートなんて言うことは難しいですが、出来れば男女の関係というのも保ちたいものです。

では、どのような点に注意すれば上手に夫婦である二人と子どもの親である家族としての二人を両立させることができるのでしょうか。

■夫の父性に期待しすぎない/イクメンという言葉に捕らわれない

女性はお子さんをおなかに宿したと自覚した瞬間から母になると言われています。対して男性はお子さんが奥さんのおなかで育ち、実際に生れてもなかなかすぐに「父としての自覚」が出てくるわけではありません。

日々おむつを替えたり、沐浴をしたり、抱っこをしたりなど赤ちゃんと接することによって徐々に父性が育ち父としての自覚が出てくるのです。

そのため、産まれたら「はい父親ね」と夫に父親らしさを求めすぎるのは良くありません。

近年では「イクメン」という言葉がもてはやされ、「男性=育児に協力的でなくてはいけない」という風潮が強まっていますが、実際に真からのイクメンはそうはいません。

うちの夫はイクメンのはずと期待しすぎると、現実の夫の態度に大きく幻滅することになりますので、期待を持ちすぎないようにしましょう。

■妻としての役割と母としての役割の2役の大変さを理解しよう

子どもを妊娠したとしても、出産して子育てでてんやわんやだとしても、妻にはいつまでもキレイで可愛くいてほしいと願う旦那さまは少なくありません。

また、今まで料理も洗濯も掃除も完ぺきにやってくれていたのに、出産すると赤ちゃんのお世話ばかりで、お弁当も作ってくれなくなったし、部屋もなんだか汚くなったと幻滅してしまうケースもあるようです。

しかし、ちょっと待ってください。今まではアナタの妻としての役割をこなしてればよかったのに、これからは、赤ちゃんのお母さんとしての役割と、妻としての役割を両立していくことになるのです。

しかもお子さんが第一子の場合は何もかもが初めてです。小さな命を守るために必死な妻に対して「もう少し身なりに気を遣ったら」や「部屋が汚いんだけど」など心無い言葉をかけるのはやめましょう。

たまには沐浴を替ってあげる、寝かしつけをしてあげるなどして、奥さまをねぎらってあげてください。

■夫婦二人で過ごす時間を作りましょう

父として、母として生活をしているとつい夫婦としての生活がおろそかになる事もあります。

しかし、夫婦関係にはコミュニケーションはかかせません。

お子さんが眠った後の少しの時間でも良いので、夫婦二人っきりで話をする時間を設けましょう。

また、もし可能ならお互いの実家に頼むなどしてお子さんを見てもらい、たまには二人っきりでデートを楽しむのも、夫婦生活を円滑に送るためには必要でしょう。