若い世代の離婚原因の一つ!「産後クライシス」ってどういうもの?

「産後クライシス」という言葉を聞いたことがありますか?

今、若い世代の夫婦の離婚原因の一つとして「産後クライシス」が挙げられています。

産後クライシスっていうフレーズが認知されてきたのはここ最近ですが、多くの夫婦が悩まされているのが現状です。

■産後クライシスの始まりは出産

産後クライシスとはその名の通り、産後におこる夫婦関係崩壊の危機のことです。

待望の赤ちゃんが生まれたのに何で夫婦関係が崩壊するの?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に出産後夫婦関係に溝が出来てしまうカップルは少なくありません。

産前は仲が良かった夫婦でも子供が産まれた途端険悪な雰囲気になったり、口げんかが増えたりと夫婦関係が目に見えて悪化することがあります。

意外かもしれませんが、未成年お子さんがいる家庭の中で0~2歳のお子さんを持つ夫婦の離婚率は他の年代のお子さんに比べて高い傾向があるのです。

ではどうして産後クライシスなんて起こるのでしょうか?

■産後クライシスの原因の一つは「女性ホルモン」

産後クライシスに陥る大きな原因の一つと言われているのが女性ホルモンです。

妊娠中は赤ちゃんと母体を守るために、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが大量に分泌されます。

しかし、産後その分泌は著しく減少しホルモンバランスが一気に崩れてしまうのです。ホルモンバランスが崩れてしまうとわけもなくイライラしたり精神的に不安定になる事があります。また、自律神経にも影響を与えなかなか体調が優れなかったりなどの現象もあるのです。

エストロゲンは別名幸せホルモンとも言われていて、そのエストロゲンが急激に減少することで、出産して赤ちゃんと一緒で幸せなのにうつ傾向に陥ってしまうケースもあります。

■慣れない育児で心も体も疲れ切ってしまう

初めてのお子さんの場合、育児の何もかもが初めてでうまくいかないことも多くあります。

赤ちゃんは良く眠ると言われていますが、実際には赤ちゃんによって睡眠時間は大きく異なりますし、抱っこじゃないと寝ない子、何もしなくても眠る子など様々です。

毎日毎日何かに追われるように授乳をし、おむつを替え、寝かしつけをし…となるとなかなかゆっくり休むこともできず、自分のしたいこともできず、心身ともに疲れ切ってしまうこともあります。

そんな中、パートナーが能天気に眠っていたりなどすると、イライラもピークに達するかもしれません。

また、赤ちゃんの夜泣きで夫婦ともに寝不足となると些細な事で喧嘩が増えることもあるようです。

■赤ちゃん中心の生活についていけない

赤ちゃん中心の生活となると、夫婦ともにお互いしたいことが出来なくなりますよね。

今までは休日はお互い好きなように過ごしていたのに、二人で家事育児に追われたり、仕事の後の飲み会に参加できなくなったりなどどうしても赤ちゃん中心の生活にシフトしなくてはいけません。

自分のしたいことが抑圧された生活に耐えられないと夫婦生活に亀裂が入ることもあるのです。