簡単に「離婚」といってもその労力たるや結婚の何倍もかかると言われています。
準備をせずに離婚届だけ書いて提出してしまうと、今後の生活に大きなダメージを残してしまうかもしれません。
ここでは、離婚準備の為にやっておいた方が良い3つのことを男女別にまとめてみました。離婚したいけどまず何からすればいいのかわからないと思っている方、ぜひご参考になさってみてください。
■女性編■
1 離婚後の生活にむけたシュミレーションを行いましょう
女性が離婚するとどうしても経済的な不安がついて回ります。まずはシビアに離婚後の生活についてシュミレーションしておきましょう。その際には、まずご自身の財産・夫の財産・夫婦共有財産をはっきりさせておく必要があります。
収入面はどうするのか、住まいはどうするか、お子さんがいる場合は親権はどうするべきか、姓はどうするのか、一つ一つ書き出し、一つ一つの希望と、現実を書いていくようにしましょう。
2 離婚についての情報収集をする
離婚をしようとするときに、弁護士を利用する場合は不明点や不安点をすべて弁護士に相談し、心配の無いようにしておきましょう。
ご自分の力で離婚協議を進めたいと思われる場合は、離婚についていかに知っているかというのが大変重要になります。現在はネットで離婚についての情報もあふれていますからそういったものから離婚についてのノウハウを十分身に付けておきましょう。
また、区役所等に相談に行くのも良いでしょう。母子家庭なる場合など離婚により受けられる制度や法テラスなどの相談窓口も紹介してくれます。
3 離婚の話し合いをするためのメモを作りましょう
実際に離婚について夫と話すと丸め込まれてしまいそうという方は絶対に離婚の話し合いをする前にメモを準備しましょう。このメモには、離婚理由、希望離婚条件、養育費や面会交流の件など離婚の話し合いのときに必要な事はすべて記入しておくようにします。
口だと勝てないと考えるなら、このメモを相手に渡して反応をみるのも悪くないかもしれません。
■男性編■
1 離婚後の生活について考える/お金に余裕があるなら専門家に相談する
男性の場合、経済的に余裕がある場合も多いので、離婚したい!とおもったら、まずは専門家に相談するのがベターです。コストは掛かりますが、下手をして妻に莫大な慰謝料をとられるよりは少額で済みます。
そして、離婚後の生活シュミレーションはしっかりとしておきましょう。
日常の家事を妻が担っていた場合、家事をどうするのか、持家で名義がアナタの場合、家はどうするのか・妻が家に住み続けたいといった場合はどうしたらいいか、お子さんがいて親権が欲しい場合、育児はどうするべきか…などです。
2 財産分与・養育費などこれからかかる費用などについて試算する
離婚の際には財産分与が行われます。また、退職金や年金の一部なども妻に渡ることになるでしょう。子どもがいて妻に任せる場合は毎月の養育費が、子どもが社会人になるまで続くのです。
そのため、今後どの程度のお金がかかり、どのくらい妻に持っていかれるのか…この点はあらかじめ試算した方が良いでしょう。
相場などを調べ、相手が高額請求した時に断固とした対応ができるようにしておきたいものです。
3 妻の収入や経済状況を常に把握しておくようにしましょう
案外多いのが、夫の収入のみで生活し、妻のパート代などは好きにさせているというケースです。養育費にしろ、財産分与にしろ、お互いの経済力を把握していないときちんとした取り決めはできません。
日常のお金について妻にまかせっきりにせずに日ごろから把握しておくようにしましょう。