もしかしてこれってDV?DVだと認定される基準が知りたい!

離婚理由として男女ともに近年増えていると言われているのがDVです。

突然ですがアナタはDV被害者ですか?

この質問にYesと答える方はそう多くありません。しかし、実はこれがDVの怖い所でもあるのです。DV被害者の多くが、自分がDV被害者だと認識していない場合があります。

傍から見れば明らかにおかしいのに、それでも被害者である当の本人が「あの人のこと好きだから…」「暴力も愛情の裏返し」などはっきりとDVを自覚できていないのです。

そしてもっと恐ろしいのは、DV加害者の多くが、自分が配偶者にDVをしているという自覚がないのです。「愛しているから殴ってしまうんだ」「コイツがだめだから俺が全部決めてやってるんだ」など相手のことを思っているという錯覚をしているのです。

そんな二人が夫婦となると共依存をしてしまいます。そうなるとどちらかが最悪の結末になるまで離れられない…なんていう悲惨な事も起こりうるのです。

今回は、離婚原因にもなりかねないDVについてご紹介していきましょう。アナタの事だけではなくアナタの周りの夫婦でDVが起きていないかどうかチェックしてみてください。

■そもそもDVっていったいなんなの?

DVとはドメスティック・バイオレンスのことです。ドメスティックとは「家庭内の」という意味でバイオレンスは「暴力」です。

つまり、夫から妻へ、妻から夫へ、親から子へ、子から親へ、兄弟間、祖父母など家族内で起こる暴力の事を指します。

「暴力」と一口に言っても殴る蹴るなどの肉体的な暴力だけではなく、さまざまな苦痛を与えることをいいます。

一昔前までは、「たかが夫婦喧嘩」「親からのしつけ」「ちょっといきすぎた亭主関白」程度にとらえられ、家庭の問題として処理されていました。しかし、DVは立派な人権侵害です。絶対におこってはいけない家庭内の行為と言えます。

また、「暴力」というと男性から女性、大人から子供などのイメージが強いかもしれませんが、近年では、女性から男性、子供から親へのDVの報告も増えてきています。

■あなたは大丈夫?DVの可能性のある行為をチェックしましょう

DVには、身体的DV、精神的DV、経済的DV、性的DVなど様々な種類があります。いくつか例を挙げますので、アナタや周りの方は大丈夫かどうかチェックしてみてください。

○身体的DV
・体を強くゆすったり小突いたりする
・殴る、ける
・物を投げつける
・包丁など凶器を相手へ向ける
・髪を引っ張ったり引きずったりする
・タバコの火を押し付ける
・階段で背中を押す
・首を絞めたり体の一部を強くひねったりする

○精神的DV
・お前はダメだクズだと人格を否定する
・自分へ従えと強制し意見を認めない
・交友関係や日常生活に細かく口をはさむ
・外出を禁止する、外出時の連絡頻度が多い
・大きな声で罵声を浴びせる
・人前で侮辱する
・大切なものを捨てる・壊す
・眠らせない、食べさせない

○経済的DV
・生活費を渡さない
・働くことを禁止する
・洋服や日用品を買わせない
・収入や家庭の貯金額を教えない
・家計管理が著しく厳しい

○性的DV
・性行為を強制する
・避妊に協力しない、中絶を強要する
・不妊について一方的に責め立てる

これらはほんの一部です。今の状況はDVかな?と思う時はまずはぜひ相談してみてください。