離婚の前に別居したい!別居前に夫婦で決めておいた方がイイことは

夫婦生活が上手くいかなくなったけど、まだ離婚が決めきれない…とりあえずまずは別居をして様子を見たい…という方もいらっしゃるかもしれません。

はたまた、相手にどうしても許せないことがあり、離婚を突きつけたけど了承してくれないから家を飛び出した!なんていうこともあるかもしれません。

今まで同居していた夫婦が別居をしてそれぞれの生活を行うというのはある意味大きな転機となります。

しかし、この別居生活も無計画に始めてしまうと様々な面で問題が起きてしまうものです。

今回は、別居をするときに夫婦間で決めておいた方がイイことをご紹介していきましょう。

■細かいことを決める前に考えたい2つのこと

もう一緒に生活できないから別居したいと口で言うのは簡単ですが、実際に別居生活を送るのは案外大変です。

まず、大前提として決めておくことが2つあります。

それは「どちらが家を出るのか」ということと「別居期間はどうするのか」ということです。

別居ですからそれぞれ別々の住まいに住むわけですよね。この時どちらが今住んでいる家を出てい行くのかというのは重要なポイントです。

実家に帰るのであれば身一つで出て行ってもよいかもしれませんが、新たに別の住居にすむ場合は、家具家財をそろえたり、賃貸契約を結んだりする必要があるのである程度時間がかかります。

また、別居期間をはっきりと決めないまま別居生活に突入する夫婦もいますが、これはよくありません。

「離婚」にしろ「同居に戻る」にしろやはり若い方がやり直せる部分は多くあります。

「離婚協議が終わるまで」「子供が小学校に入学するまで」と、ある目的が達成されるまでとしてもよいですし、「1年」や「3年」など期間で区切っても良いので大まかな別居期間は決めておきましょう。

■お互いが納得して別居生活に入るために決めておくべきこと

期間がある程度決まったら次は別居生活中の様々な細かいことを決めていく必要があります。大まかにあげると以下の通りです。

・婚姻費用の分担についてどうするのか

→別居生活を送るということはある意味二重で生活費が必要ということです。お互いが働いているならまだしも、どちらかが無職の場合は、生活も立ちいかなくなります。婚姻費用分担についてはその義務がありますので、必ず決めておくようにしましょう。

・子どもの監護権・面会交流など

→お子さんがいる場合、別居時にどちらがお子さんの面倒を見るのか明確にしておきましょう。離婚時将来的に親権をとりたいならここでお子さんの面倒を相手に譲ってはいけません。

また、面会交流はお子さんの権利ですからアナタは顔も見たくなかったとしてもきちんと決めておく必要があります。

・保険や住宅ローン、現在支払っているものの支払いの負担について

→例えば夫が住宅ローンを組んでいる家に妻が残る場合、別居中の住宅ローンの負担はどうするのか明確にしておかなければいけません。また、保険や携帯電話、車関係など固定で支払うものはいくつかありますよね。これらの分担については明確に決めておきましょう。

・話し合いのスケジュールについて

→ただ別居生活を送るだけでしたら正直なんの身にもなりません。離婚をするのか、やり直すのかを決めるための別居ですよね。そのため、お互いで話し合う機会をどのように設けるのかをあらかじめ決めておきましょう。

これらのことは別居前に話し合い、必ず書面に残すようにしましょう。公正証書が望ましいですが、難しい場合は、2部作製したうえ、直筆で署名捺印をしておくとよりよいでしょう。