夫婦の様々な不満を「子供の為にしかたがない」と言い訳するのはダメ

お子さんがいる今離婚を考えているけど躊躇している方、離婚を決意した方、離婚したいけどあきらめている方に質問です。

「○○したいけど子供の為にしかたがない」や「子供の為には○○するべき」と思って何かを我慢したり、本当はしたくないことをしたという経験はありませんか?

実はお子さんがいるケースでの、離婚するしない等の問題が起きたときに多くの方が考えるのは「子供にとって片親は良くないから離婚したいけど我慢しよう」「離婚して経済的不安定になるのは子供の為にはならないから…」と「子供」についてです。

しかし、本当にそれは「子供」の為ですか?「子供の為」と言い訳にしていませんか?

■「子供の為に離婚しない」って本当に子供の為?

離婚したいけど離婚しない方の意見で最も多いのが「子供の為に離婚しない」ということです。しかし、本当に離婚しないことは子供の為なのでしょうか?

確かに離婚によってお子さんの生活も大きく変わりその影響は想像をはるかに超えることもあります。

よく言われる離婚による子供への悪影響は以下の通りです。

・近所や親族などからの偏見
・経済的困窮
・ひとり親という他の子とは違う状況による子供への精神的負担
・ひとり親を手伝うために子供が家事を担うなど子供の自由な時間を奪ってしまう
・親とのコミュニケーションが不足しがち
・親が再婚する場合、再婚相手との関係

特に専業主婦の方などが悩むのは「経済的困窮」です。離婚後の生活が大変なのが目にみえるから、夫のことは嫌いでも子供の為に我慢して仮面夫婦を演じている…なんていう方が実は多かったりもします。

でもそれって実はアナタが経済的困窮に陥るのが怖いというのを「子供が…」とすり替えているのかもしれません。

■子供の為に不満を言えない…自分は我慢している

離婚までは考えられないけど、ちょっとした不満すらなかなか相手に言い出せないケースがあります。

例えば相手が粗っぽい性格の方の場合や、口論が良くおこる家庭などでは子供に喧嘩を見せるのは良くないから…と相手への不満やちょっとした気になる事などを言わずにため込んでしまうケースもあります。

このような場合、表面的には仲睦まじい家族であったとしても、不満は貯まりますので、よほど上手に隠さないとその雰囲気はお子さんに感づかれてしまうことになるでしょう。

■最近は「子供の為に離婚する」というケースも増えています

昔は「子供の為に離婚しない」というケースが大半でしたが、近年では「子供の為に離婚する」というケースも増えてきています。

毎日口論などをしている夫婦の場合、やはり夫婦喧嘩の現場を毎日目の当たりにするお子さんの精神状況は良い物とは言えません。

離婚することにより、喧嘩もなくなり、家の雰囲気が明るくなったなんて言うケースもありますし、毎日暗いばかりしていた親が離婚により明るくはつらつとしている姿を見て過ごしやすくなったというケースもあります。

しかし、「親の中は悪かったけど自分には優しい両親で大好きだったので離れ離れになってさみしい」と思うお子さんも少なからずいるようです。

■子供の幸せを考え、絶対に子供のせいにしないこと!

離婚をするしないを検討するときに、お子さんのことについては絶対に考えなくてはいけない問題です。

お子さんの幸せを第一に考えることが最も重要ともいえます。

しかし、その決断を「子供の為に○○したせいで」と絶対に子供のせいにしてはいけません。

決断したのはお子さんではなく「あなた自身」です。そこは勘違いしないようにし、お子さんにいらぬ負担を与えないようにしましょう。